俺たちは誰と戦っているんだ
裏社会から盗みを行う刑事
そして、その相棒は…

沖縄警察署の刑事・安室は相棒の鈴村に隠れてコザのチンピラと共に裏社会から麻薬や金品をかすめ取っていた。一方、安室の相棒である鈴村は妻とのいさかいから自宅を離れ、一時的にホテルの客室「ロックサイド」に宿泊する事に。生きる事に虚しさを抱いている二人。

そんな中、安室は大きな案件があるという誘いに乗ってコザのヤクザ喜舎場組の麻薬取引の現場に押し入った。銃撃戦の末にチンピラもヤクザも皆倒れ、安室はブツの入ったアタッシュケースを持ちその場から逃げ去る。

安室への報復を実行する喜舎場組。それを命じられたのは以前から喜舎場組の始末屋として働いていた相棒の鈴村だった…

尚玄

「10ROOMS」の中心人物ともいうべき第4話の主人公

4話の主人公はオープニングから登場するコザの刑事。数奇な運命を辿ってきたコザの街の善と悪のはざまで揺れ動いています。

そんな「10ROOMS」の主人公ともいうべき重要な役を演じていただいのが沖縄出身の俳優・尚玄さん。

尚玄さんはフィリピンの名匠ブリランテ・メンドーサ監督の「義足のボクサー」にて主演し、その作品は第26回釜山国際映画祭でキム・ジソク賞を受賞しました。現在も多くの作品に出演し、今最も活躍が期待されている県内出身の俳優さんです。

岸本作品でもお馴染みで、ハンブルグ日本映画祭で最高賞を獲得した「ココロ、オドル」でも主演を務めていただきました。

加藤雅也

大物俳優・加藤雅也さんも尚玄さんと息の合った演技を披露

4話のもう一人の主人公を演じていただいたのは大物俳優の加藤雅也さん。

加藤さんは岸本作品「ココロ、オドル」でも尚玄さんと共演。今回は尚玄さんの相棒刑事という役なので、二人は実際のパートナーのような息の合った演技を披露。

今年で芸歴40年の大ベテランの加藤さんは、映画だけではなく今ではラジオやバラエティーでも活躍されています。岸本監督とプロデュースのファンファーレ・ジャパンの取り組みに共感していただいて今回が三度目の出演。毎回重要な役を演じていただいて作品の重みを創出。

映画の舞台は沖縄市コザに実在するトリップショットホテルズ・コザの客室。街中にユニークな10の客室が点在しています。

客室「ロックスター」

トリップショットホテルズの代名詞

エピソード4の舞台となる客室は「ロックサイド」。元美容室をリノベーションした客室で、コンセプトは、70年代のロックミュージシャンが滞在していた客室。

この客室で安室と鈴村それぞれの葛藤が交差する。