生きてても意味がない
闇ポーカーに大金をかける女
対するコザの組長
志良堂冬子がホテルの客室「デコラ」にチェックインした。毎年同ホテルの客室「セントラル」で行われている闇ポーカーに参加するためだ。
1300万円もの大金を一晩で擦ってしまった冬子はバーで地元客からお酒をおごってもらう。その席にやって来たゲームを運営しているチンピラ。自暴自棄なゲーム運びの冬子に理由を聞くと、冬子は他人の幼児を巻き込んで亡くしてしまった痛ましい過去の事故を語る。
客室「デコラ」に戻った冬子は何気なくステレオで古いレコードをかける。流れた曲を聴くうちに悔しさで一杯になる冬子。するとレコードに傷があり同じ箇所で曲がリフレインしていく。そのリフレインと共にポーカー会場に意識がフラッシュバック。気づくと時間が戻っていて、冬子は客室「セントラル」で大勝負前のカードを手にしていた。
傷心のギャンブラーとコザのゴッドファーザーの対決
前半とは雰囲気も変わり、後半はハードボイルドな内容に。心に傷を抱えた女性が、年に1度開催されるギャンブルに参加するためコザにやってきます。
そんな傷心のギャンブラーを演じていただいたのが東京を中心に活躍する中村映里子さん。岸本作品には三代目J SOUL BROTHERSの山下健二郎さんと共に「幻光の果て」に出演。
そして、中村さんと劇中で手に汗握るギャンブル対決をするヤクザの組長役を演じたのは玉城満さん。沖縄芸能界の大御所でリアルなコザのゴッドファーザー。まさにハマり役でした。
映画の舞台は沖縄市コザに実在するトリップショットホテルズ・コザの客室。街中にユニークな10の客室が点在しています。
80年代のスナックの色気が漂う
エピソード3の舞台となる客室は「デコラ」。元スナックをリノベーションした客室。できる限りスナックの雰囲気を残し色気のある仕上がりに。
この客室で冬子はタイムスリップ体験を行う。
キャバレーがそのままホテルの客室に
エピソード3のもう一つの舞台となった客室が「セントラル」。元キャバレーをリノベーションした客室。80年代のコザを追体験できる人気の客室。
この客室でヤクザが仕切る闇ポーカーが行われる。