キャスト紹介

4つの話が続いていくオムニバス映画
1話づつの主人公をご紹介

映画「10ROOMS」は4つの話からなるオムニバス映画。
それぞれ物語は完結していくのですが、
コザの街を舞台に登場人物や物語も繋がっていきます。

コザの街が舞台ということもあり、
このオムニバス設定は街の中の人間模様を描くにはぴったり。

また、人物描写の上手い岸本監督の手腕も発揮されています。

比嘉りゅうた
真栄城美鈴

第1話の冴えないミュージシャンを演じたのは…

第1話の主人公はスターを夢見るミュージシャン。まさに音楽の街として一斉を風靡したコザの街にぴったり。

そんな主人公を演じていただいたのが2022年の「O-1 グランプリ」沖縄のお笑い大会のチャンピオン「ありんくりん」の比嘉りゅうたさん。沖縄お笑い会の若きチャンプですが、冴えないミュージシャンを哀愁たっぷりに演じてくれました。

そして、その元カノ役を演じてくれたのは、県内で活躍するタレントの真栄城美鈴さん。美鈴さんは2019年公開の岸本監督の長編映画「ココロ、オドル」にも出演。今回もキラリと光る演技をありがとうございます。

宮城夏鈴
赤嶺かなえ

今注目の宮城夏鈴さんが大胆な役どころを熱演

第2話は実在するコミュニティFM「FMコザ」から物語は始まります。

若き局長役を演じるのは今注目のタレント宮城夏鈴さん。FMのスタジオから彼女が局長になる前に起きたエピソードが語られます。

そのエピソードに宮城さんと共に登場するのが赤嶺かなえさん。

赤嶺さんも映画「ココロ、オドル」に重要な役として出演。今回は友人を密かに想う女性を演じてくれました。二人の感情をむき出しにした演技に注目です。

中村映里子
玉城満

傷心のギャンブラーとコザのゴッドファーザーの対決

前半とは雰囲気も変わり、後半はハードボイルドな内容に。心に傷を抱えた女性が、年に1度開催されるギャンブルに参加するためコザにやってきます。

そんな傷心のギャンブラーを演じていただいたのが東京を中心に活躍する中村映里子さん。岸本作品には三代目J SOUL BROTHERSの山下健二郎さんと共に「幻光の果て」に出演。

そして、中村さんと劇中で手に汗握るギャンブル対決をするヤクザの組長役を演じたのは玉城満さん。沖縄芸能界の大御所でリアルなコザのゴッドファーザー。まさにハマり役でした。

 尚玄

「10ROOMS」の中心人物ともいうべき第4話の主人公

4話の主人公はオープニングから登場するコザの刑事。数奇な運命を辿ってきたコザの街の善と悪のはざまで揺れ動いています。

そんな「10ROOMS」の主人公ともいうべき重要な役を演じていただいのが沖縄出身の俳優・尚玄さん。

尚玄さんはフィリピンの名匠ブリランテ・メンドーサ監督の「義足のボクサー」にて主演し、その作品は第26回釜山国際映画祭でキム・ジソク賞を受賞しました。現在も多くの作品に出演し、今最も活躍が期待されている県内出身の俳優さんです。

岸本作品でもお馴染みで、ハンブルグ日本映画祭で最高賞を獲得した「ココロ、オドル」でも主演を務めていただきました。

加藤雅也

大物俳優・加藤雅也さんも尚玄さんと息の合った演技を披露

4話のもう一人の主人公を演じていただいたのは大物俳優の加藤雅也さん。

加藤さんは岸本作品「ココロ、オドル」でも尚玄さんと共演。今回は尚玄さんの相棒刑事という役なので、二人は実際のパートナーのような息の合った演技を披露。

今年で芸歴40年の大ベテランの加藤さんは、映画だけではなく今ではラジオやバラエティーでも活躍されています。岸本監督とプロデュースのファンファーレ・ジャパンの取り組みに共感していただいて今回が三度目の出演。毎回重要な役を演じていただいて作品の重みを創出。